彼と暮らし始めてから、食事の習慣でケンカになりがち。食事が原因で揉めないためにはどうしたらいいの?
食事は毎日のことなので、習慣が違うとストレスになりますよね。
付き合っているだけではわからなくても、一緒に暮らしてみたら気がつくマナーや好みの違いもあるかもしれません。
同棲3年目のわが家では「平日は別々、休日は一緒に外食」というパターンが定着していますが、いまだに「えっ、こんなもの食べてるの?」と驚くようなことも。
食事のせいで気持ちが離れてしまわないように、同棲前に決めておくべきことと、ケンカしないための注意点をまとめました。
これから紹介する8カ条を心得ておけば、2人仲良く快適に暮らしていけますよ。
【この記事を書いた人】
ギリギリ昭和生まれのフリーライター・翻訳家。バツイチ同士で同棲3年目。結婚しない・子供は持たない派。
同棲カップルが食事について決めておくべきこと
これまで別々に暮らしてきた2人ですから、食習慣が違って当たり前。
自分にとっての「普通」が、相手にとっては「非常識」ということもありえます。
気まずい雰囲気にならないためにも、最低限のことは同棲前に話し合っておきましょう。
いつどんなものを食べたいか
「そもそも同棲したら食事を一緒にするのか?」というのは大きな問題です。
社会人だと平日は仕事が忙しいので、なかなか食事のタイミングを合わせられないかもしれません。
- はりきって朝食を準備したのに、相手は朝は食べない派だった
- ランチは同僚と出かけたいからお弁当は不要
- 帰宅時間がバラバラだから夕食は別々に食べたい
こんな感じで、それぞれ自分の生活ペースというものがあります。
「あれ、お弁当作ってくれないの?」
「一緒に食べると思って待ってたのに〜!」
こんなすれ違いが起こらないよう、食事のタイミングや内容を確認しておきましょう。
誰が料理をするか
一緒に食べるとしても、いったい誰が食事を用意するのでしょうか。
ひとくちに料理といっても、意外とやることがたくさんあります。
- メニューを決める
- 買い出し
- 料理
- ストックの整理
毎日やるとなったら、家事の中でも負担が大きいですよね。
気軽に「相手がやってくれるだろう」と思い込んでいたらケンカになってしまいますよ。
逆に2人とも料理好きな場合、食材を重複して買ってしまったり、キッチンを使いたいタイミングがかぶったりすることも。
「この家ではいつ誰が料理をするのか」をお互い把握しておくことが大切です。
食費の負担をどうするか
生活費の分担は同棲カップルが避けて通れない問題です。
食費をどちらがどのくらい負担するのか、しっかり相談しておきましょう。
うちは自分が食べたいものを各自買うシステムなので、基本的にお財布は別。
ただしお米や調味料など、2人とも使うものは共通のクレジットカードで購入しています。
食費折半なのに、自分だけ食べるプリンを勝手に買い込んでる…!
など自分勝手な行動はトラブルのもとになるので注意が必要です。
同棲生活の食事でケンカしないための8カ条
事前に話し合っておいたとしても、実際に生活してみて初めて見えてくることもあります。
いつでも忘れてはいけないのが相手への思いやり。
今から紹介する8カ条を頭に入れておけば、無駄なケンカをしなくて済みますよ。
1. おいしく楽しく食べる!
基本的なことですが、意外とできていない人が多いのがコレ。
食事はおいしく食べましょう!
具体的には次の行動が必要です。
- おいしそうに食べる努力
- 「おいしい」と口に出す
私の母は料理上手だったので、実家では毎日「おいしいね〜」と言いながら食べていました。
ところが私が実家を出てから、母はあまり料理をしなくなったと言うのです。
話を聞いてみると、父と弟はいつも無言で食べるので、作りがいがなくなってしまったとのこと。
あんたがいた頃は、リアクションしてくれるから毎日頑張れたんだけどね……
というわけで、反応がないと寂しいものなんです。
パートナーが食事を作ってくれたら、嘘でも「おいしい!」と言ってください。味に文句があるなら、自分で食事を用意するべきです。
外食でも基本は同じです。
「イマイチだね」
「この味は好きじゃないな」
などネガティブなことを言ったら、せっかくの食事が楽しくなくなってしまいます。
「たまにはこういう味もいいね!」
「こんなの初めて食べたな〜!」
とか、なんでもいいので素敵なところを探すことで、本当においしいような気がしてくるものです。
2. 食の好みは「歩みよりの精神」が大切
食の好みが合わない人とは結婚できない!
という人もいるくらい、食って大切ですよね。
でもパートナーと完璧に好みが合うというケースも珍しいはず。合わない部分はどうしたらいいのでしょうか?
答えは簡単で、「歩みよりの精神」を持つことです。
お互い少しずつ妥協して相手の好みに寄せる。少なくとも、その努力をする。
私は薄味で野菜中心の食事が好きで、彼は濃い味の肉をガッツリ食べたい人。しかも2人とも好き嫌いが多い。
外食の店選びはいつも悩ましいですが、妥協ポイントを探すようにしています。たとえば……
- ステーキ屋に行ったらサラダを頼む
- セルフ調味料が置いてある和食屋に行く
食わず嫌いだったけど、彼に勧められて食べてみたら意外とおいしかった!というものもありました。
味覚は変わることもあります。「絶対これじゃなきゃイヤ!」と意地を張らず、できる範囲で相手に合わせてみてくださいね。
3. 別々の食事には口を出さない
一緒に住んでいても、全ての食事を2人一緒に食べるカップルは少ないと思います。
会社の昼休みに食べるランチとか、それぞれの知り合いとの飲み会などありますよね。
自分がいないところで相手が何を食べようと、口を出さないようにしましょう。
一緒の食事では相手に歩みよっているからこそ、別々の食事は自由にしないとストレスがたまってしまいます。
わが家ではこんなことがありました。
彼がお昼にニンニクたっぷりのラーメンを食べると、家に帰ってきた時もまだくさい……
近寄れなくなるので、「ニンニク食べないで」と最初はお願いしていたのですが……
家ではニンニクを避けてるけど、外にいる時くらい好きなものが食べたいんだ
とのこと。「そりゃそうだよな」と思いガマンすることにしました。
私だって、友達と出かけるのに「ケーキなんて食べるの?太るよ!」とかいちいち言われたらイヤですし。
お互い自立した大人なんですから、見えない部分はとやかく言わないのがスマートです。
4. たくさん食べるなら多く払う
食費はケンカの原因になりやすいので、たくさん食べる人は特に注意してください。
向こうは2倍の量を食べるのに、食費は完全に折半って、なんか不公平!
他のところでバランスが取れているなら構いませんが、なんとなく甘えて払わないでいると、そのうち愛想を尽かされてしまいます。
恋活中にいろんな男性とデートしていた頃、時々こんなことがありました。
明らかに男性のほうがたくさん飲み食いしたのに、お会計が折半。もしくは6:4くらいで、「多く払ってやったぞ」みたいなドヤ顔をされる……。
1回きりのデートならどうでもいいですが、同棲・結婚して一生続くと思ったら憂鬱になります。
「大食いだから思いきり食べたい」という人は、食費は全部自分が持つのがおすすめです。
5. 最低限のマナーを身につける
食事のマナーは結構大事です。
汚い食べ方を見て嬉しい気持ちにはなりませんし、外食で常識はずれな食べ方をされたら恥ずかしいですよね。
家で堅苦しくする必要はありませんが、「一緒に食事する相手を不快にさせない」ということは心がけましょう。
嫌われる代表が「クチャラー」ですよね。くっちゃくっちゃ音を立てながら食べる人のことです。
実は……同棲を始めてから、彼が時々クチャラーになることに気づきました。毎回ではなく、メニューやリラックス度によるのですが……。
どうしても耐えられないのですが指摘もできず、クチャラーが発動したらそっと席を立つという対処をしています。
続けていたら発動頻度が減ったので、もしかしたら察してくれたのかも?
いくら好きな人でも気持ち悪いと思ってしまうことはあります。
知らず知らずのうちに嫌われてしまったら悲しいので、自分の食事マナーを見直してみてください。
自分では気づけないことも多いので、不安な人は家族や気の置けない友人やにぶっちゃけて聞いてみるといいですよ。
6. 料理の大変さを理解する
料理をする人ならわかると思いますが、料理って意外と重労働です。
毎日やるとなったら献立を考えるだけでも大変です。
だから食事を作ってもらったら、感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
料理は好きでやってるんでしょ? いつも楽しそうだから遊びみたいなもんじゃん
こんなふうに思っているなら要注意。
一人暮らしで自由に料理するなら気楽ですが、同棲していたら「作らなきゃ」というプレッシャーもあります。いくら好きでも大変なものは大変なんです。
作ってもらったものを粗末にしてはいけません。「おいしい!いつもありがとう!」と毎回伝えても足りないくらいですよ。
7. 帰りが遅くなる時は連絡する
「一緒に食べるのか食べないのか」はとにかく重要な問題です。
どっちでもいいのですが、相手と認識を合わせなくてはいけません。
急に飲みに誘われたから行こ〜っと! 家のごはんはいらないや
ごはんできた!彼もそろそろ帰ってくる頃だから待ってよう
あれ〜、遅いなぁ。LINEも既読にならないし……。先に食べようか、待ってようか、どうしよう
こんなすれ違いが起こると、あとでケンカになります。
いつも夕食を一緒に食べているカップルなら、「今晩は要らない」もしくは「遅くなるから先に食べてて」という連絡は絶対にしてください。
それができないなら、「相手の夕食は用意しない。帰りは待たない」というルールにしたほうがうまくいきます。
8. 他の食事と比較しない
一緒に食事をしている時、自分が過去に食べた他の食事と比較しないようにしましょう。
もちろん「今までの人生で一番おいしい!」というポジティブな比較ならOKですよ。
NGなのは、
「実家のカレーは肉多めでおいしかったな」
「部長と行った寿司には敵わないなぁ」
のような、目の前の食事をおとしめるような発言です!
食事が楽しいかどうかは、味だけでなく会話や雰囲気で決まります。
「今、あなたと食べているごはんがおいしい!楽しい!」というムード作りが大切
そのためには他の食事と比べてはいけません。
同棲や結婚をしたら、実家のお母さんの味は追い求めないでください。
もっとおいしいお店を知っているなら、食べ終わった後で「今度はここに行こう」と誘いましょう。
まとめ:食事を大切にする同棲カップルはうまくいく!
この記事のポイントをおさらいしましょう。
- 同棲カップルが食事について決めておくべきこと
- いつどんなものを食べたいか
- 誰が料理をするか
- 食費の負担をどうするか
- 同棲生活の食事でケンカしないための8カ条
- おいしく楽しく食べる!
- 食の好みは「歩みよりの精神」が大切
- 別々の食事には口を出さない
- たくさん食べるなら多く払う
- 最低限のマナーを身につける
- 料理の大変さを理解する
- 帰りが遅くなる時は連絡する
- 他の食事と比較しない
いろいろ書きましたが、相手への思いやりさえあれば自然にできることばかりです。
同棲すると、一緒に食事をすることが日常になっていきますが、いつも「一緒に食事を楽しもう」という気持ちを忘れないでくださいね。
毎日のことだからこそ、一回一回を大切に積み重ねていくことで良い関係を築いていけます。