どうしたら素敵な人に出会えるの? 結婚ってしたほうが得なの?悩みがいっぱいで、誰かにアドバイスしてほしい!
こんなふうに悩んでいませんか?
【この記事を書いた人】
ギリギリ昭和生まれのフリーライター・翻訳家。バツイチ同士で同棲3年目。結婚しない・子供は持たない派。
女性の疑問について、池上彰さんから答えを聞いてみましょう。
私は結婚したくないし結婚しないと決めています。
相手の希望もあり20歳で結婚したのですが、やはり窮屈で、4年ほどで離婚。今は交際4年になる彼氏と同棲していますが、やっぱり結婚しないほうが自分に合っていると思っています。
今回は書籍『池上彰が「結婚」「お金」「仕事」についての疑問に答えます!』を参考に、恋愛や結婚のお悩みに対する池上さんの回答と周りの意見をご紹介します。私の考えもお伝えするので、みなさんも「自分だったらどうかな?」と考えてみてくださいね。
今回の参考書籍
池上彰ってどんな人?
池上彰さんといえば、テレビのニュース番組やバラエティ番組にもよく出演されているので、お顔をご存じの方も多いですよね。テレビ朝日の冠番組「池上彰のニュースそうだったのか!!」では話題のニュースをやさしく解説してくれていて、時事にうとい私としては大変ありがたいです。
池上 彰 (いけがみ・あきら)
ジャーナリスト。1950年、長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、1973年NHK入局。報道記者や番組キャスターなどを務め、2005年よりフリーに。出版、放送など各メディアで活動する。名城大学教授、東京工業大学特命教授、東京大学客員教授、立教大学客員教授ほか。近著に『池上彰の未来を拓く君たちへ』(日本経済新聞出版社)、『池上彰の世界の見方 朝鮮半島』(小学館)、『池上彰の世界から見る平成史』(KADOKAWA)ほか多数。
TBSテレビ「池上彰と“女子会”」とは
すでに終了していますが、2017年〜2018年に3回放送されたバラエティ番組です。それまで政治経済をわかりやすく解説してきた池上さんが、初めて“女性”の問題に特化して解説するという新しい試み。
多くの女性が悩みを抱える「結婚」「お金」「仕事」にまつわるテーマを、スタジオの女性たちとトークしながら深堀りしていきます。進行アシスタントとして陣内智則さんも参戦し、まさに女子会のようなぶっちゃけトークが展開されて話題になりました。
書籍『池上彰が「結婚」「お金」「仕事」についての疑問に答えます!』
好評を博した番組を書籍化したのがこの本。トークの書き起こし形式で臨場感がありつつ、質問と回答がスッキリまとまっていて読みやすいです。
本記事では「結婚」の章からいくつかピックアップして紹介しますが、本ではさらに「お金」「仕事」にまつわるリアルな疑問や、20代キラキラ女子と池上さんによる「二次会」もついているので、興味のある人はぜひ読んでみてくださいね。
ダイエットや英語教育にまで話が及んで、読み始めたらやめられない!
Q. イケメン貧乏とブサイク金持ち、結婚するならどっちが幸せ?
池上彰の回答
内閣府の調査によると、年収と幸福感は年収600万程度までは比例して上がるものの、それ以上になると幸福感は横ばいになります。つまり年収400万と年収800万では、年収は2倍になっても幸福感はほぼ変わらないといというのです。
その理由として、池上さんが挙げているのは次の3つ。
- 限界効用逓減の法則:満足度はゼロから1になる時は高いが、数が増えるたび減っていく。
- 残業時間:年収が上がるにつれ残業時間が増える傾向にあり、夫婦で過ごす時間が減る。
- 妻が幸せだと感じる瞬間は、年収にかかわらず「夫婦の時間・会話」。
ただ、本書に掲載されている出所の調査データが2011年と古めだったので、より新しいデータを確認してみました。
「家計と資産の満足度」を10点満点で示したもので、世帯年収3,000万〜5,000万円あたりまでは緩やかに上昇、それ以上の高所得層では減少していく傾向にあります。年収3,000万の世帯は全体の1%未満なので、回答数自体が非常に少ないものの、「お金があればあるほど幸せ」と言い切れないというのは正しそうですね。
さらに池上さんによると「平日16分の夫婦の会話で得られる、妻の幸福感をお金に換算すると、年120万円分に相当する」という研究結果もあるのだとか。
ということで、お金や見た目で選ぶのではなく、夫婦の時間をきちんと持ってくれる人と結婚すべきという結論でした。
みんなの意見
番組のアンケートでは、25歳以下と25歳以上で結果に大きな差が。25歳以下の若い女性は6割近くが「イケメン貧乏」派だったのが、25歳以上になると逆転したのです。
女性の平均初婚年齢が29.6歳ということを考えると、「恋愛するならイケメン貧乏、結婚するならブサイク金持ち」というのが一般論でしょうか。
イケメン貧乏を選びます。愛があれば、お金はなんとかなる気がするので。
離婚した私の実感としては、夫の年収と、妻の寂しさは、比例するところはあるような気がしますね。
年収は単なる額ではなくて、努力の証だとも捉えられますよね。年収の差は、努力ができる人とできない人の差なのではないかと思うこともあります。
私も考えてみた
私は30代だけど、どっちかというと「イケメン貧乏」派!
はっきり言って私はメンクイです。やっぱり外見がタイプの人といると満たされた気持ちになるので、結婚するなら絶対イケメンがいいです。
初めての彼氏は、慎重が低くて平均よりブサイクな男性でした。その人と結婚したのですが、いつも「顔が好きじゃないなぁ…」「隣を歩くの恥ずかしいなぁ…」と思っていました。
ひどい……。なんで付き合ってたの? ていうか結婚までしたの?
ちゃんと好きではあったから、本人には「私はかっこいいと思うよ!」と言ってけどね
離婚の原因のひとつが「男性として見れない(肉体関係を持てない)」だったので、自分にとって相手の外見が重要であることは痛感しています。その後は、少なくとも自分が「かっこいい!ずっと見ていたい!」と思える人とだけ交際しています。
いくらイケメンでも養うのは嫌なので、最低限は稼いでほしいですが、特にお金持ちじゃなくていいですね。私は自分の生活費分は働いてますし、お金持ちでもケチな人も多いですし。
結婚って得? 損?
池上彰の回答
池上さんは、「女性が結婚をデメリットだと感じる原因は、男子にあります!」と断言。というのも、日本ではフルタイムの共働き世帯であっても、妻の家事分担率が圧倒的に高いのです。
こんなに男女平等が謳われているにもかかわらず、10年間でほぼ変化なし。これは専業主婦世帯も含めたグラフですが、共働き世帯でも割合はほとんど変わりません。
世界的に見ても、日本の夫の家事時間はワーストクラス。にもかかわらず、「共働きになっても、妻に家事を任せたい」という男性が6割以上いるのです。
いくら仕事を頑張りたくても、結婚によって家事の負担が倍増し、さらに子供の世話ものしかかってくるかもと考えたら、女性が結婚をためらうのもうなずけます。
とはいえ若い世代の間では、「男子でも家事をやるのが当たり前」という風潮に変わってきています。池上さんも、女性がもっと声を上げればデメリットをメリットに変えることも可能だと言います。
みんなの意見
私もほとんどの家事を担っていますが、改めて数字で見るとげんなりしますね。
この世代に生まれてよかったかも。結婚しても安心して仕事を続けていけそう。
夫には家事に一切手をつけさせたくないな。洗濯ものも自分のたたみ方があるし、掃除も自分のやり方があるから。
私も考えてみた
私にとって結婚は「損」!メリットに対してデメリットが大きすぎる
私は1度の離婚を経て、もう結婚しないと決めています。理由は、結婚は自分にとってメリットよりデメリットのほうが大きいから。
本書で話題に挙がっている家事分担もそのひとつ。
いま同棲中で、基本全部各自でやっているのですが、それでも掃除なんかはほとんど私しかやりません。結婚した友人たちも、旦那さんは家事はもちろん育児も「お手伝い感覚」でしかやらないと嘆いています。
もちろんそうじゃない男性もいるけどね。うちのパパも家事をよくやる人だった
さらに義理の家族との付き合い、改姓に伴う手続き、他の人と基本恋愛できない束縛感などが発生するとなると、結婚は損だとしか思えません。
Q. どうしたらいい人に出会える?
池上彰の回答
サイエンスナビゲーター桜井進氏によると、「普通に生活している中で理想の男子と出会える確率は0.00006%」。つまり167万人に1人ですから、相当低いことが分かりますね。
ただし、自分から出会いを求めて動けば確率を上げることができます。実は、奈良時代にはすでに「合コン」のような存在があったとか。江戸時代には盆踊りや銭湯が出会いの場になっており、新聞広告で結婚相手の募集をかけることもあったのです。
池上さんがおすすめする出会いの場は、ずばり「お見合い」。恋愛結婚よりお見合い結婚のほうが、長期的に見ると幸福度が高いんだとか。たしかに、信頼できる友人知人に引き合わせてもらうと、うまくいくという話をよく聞きますよね。
みんなの意見
年齢のこともあり、パッと会ってサッと結婚したいですね。
結婚相手の条件はある程度掲げておいた方が、出会ったときに逃さないだろうし、紹介してもらいやすくなりますよね。
女子はつい待ってしまうけれど、告白もプロポーズも男子からしなければいけないというルールはないですもんね。
私も考えてみた
イマドキの出会いは、やっぱりマッチングアプリがおすすめ!
私自身はマッチングアプリ「Omiai(オミアイ)」で現在同棲中の彼氏と出会いました。アプリだと出会いの段階で条件を設定し、ふるいをかけられるので、効率よく自分に合った相手と出会えます。
私の場合は「結婚・出産を望まない」という確固たる希望があるうえ、自分がバツイチであることも始めから開示できたので助かりました。
実際のお見合いや紹介も、あればいいですけど、なかなか難しくありませんか? いわゆる「お見合いおばさん」って、もはや絶滅危惧種なのではないでしょうか……。
まとめ:「自分にとっての幸せ」を進んでつかみにいこう!
この記事のポイントをおさらいしましょう。
Q. イケメン貧乏とブサイク金持ち、結婚するならどっちが幸せ?
A. 結婚して幸せになれるのは、夫婦の時間や会話を大切にする男子です。
Q. 結婚って得? 損?
A. 日本の男子の意見は変わり始めています。安心して結婚と向き合ってください。
Q. どうしたらいい人に出会える?
A. いい出会いの確立は0.00006%です。ただし、自分から手に入れようと思えばその確率は高くすることができます。
「自分にとっての幸せ」を進んでつかみにいこう!
さすが池上さん、説得力のある回答ばかりでした。
とはいえ幸せの形は人それぞれなので、回答も十人十色だと思います。ここで紹介した項目をきっかけに、「私はどんな人と出会いたいんだろう? どういう結婚生活が理想なんだろう?」と考えてみてください。
そして、「自分にとっての幸せ」に近づくために行動しましょう。恋愛に限らず、幸せが転がってくるのを待っているだけでは時間がもったいないです。せっかく選択肢の多い時代ですから、どんどん動いて幸せをつかみましょう!