フリーランスにあこがれるけど、苦労も多そう。どんなメリットとデメリットがあるのかな?
現役フリーランスの私がお答えします
私は今、フリーランスとして働き、ライティングや翻訳などで生計を立てています。
自分らしい暮らしを満喫できるようになったのは、フリーになったおかげ。
でも、安定した会社員を辞めて独立するのって、勇気がいりますよね。
この記事では、実際にフリーになってよかったこと・後悔したことをまとめました。
「フリーに興味があるけど、あと一歩が踏み出せない……」という方は、ぜひ参考にしてください。
【この記事を書いた人】
ギリギリ昭和生まれのフリーライター・翻訳家。10年間で5回転職し、会社勤めは無理だと気づいて独立。現在は在宅ワークで気ままに生活中。
正社員を辞めてフリーになった経緯
はじめに少しだけ私のことをお話ししますね。
自慢ではありませんが、10年間で5回転職し、6社に勤めました。
最初の2社は契約社員で、あとの4社は正社員雇用です。
正社員をやめてフリーランスになった理由を詳しく知りたい方は、下の記事をご覧ください。
手短に言うと、私にとっては会社に縛られる働き方が大きなストレスでした。
ブラック企業でパワハラに悩まされ、退職代行サービスを使って逃げたこともあります。
わきあいあいとしたホワイト企業も経験しましたが、いずれにせよ「会社行きたくないなぁ」と常に思っていました。
副業でもある程度の収入が見込めるようになったので、思いきって独立したところ、一気に「理想の生活」が手に入ったんです。
フリーランスになって大正解! もっと早く決断すればよかった。
ですが、これはあくまで私の場合。
フリーには向き・不向きがありますし、いいことばかりではありません。
決断する前に、メリットとデメリットをしっかり把握したうえで、自分に合うかよく考えることをおすすめします。
フリーランスのメリット
私が実感しているフリーランスの主なメリットは、次の3つです。
- 成果がわかりやすい
- 仕事を選べる
- 時間を自由に使える
1. 成果がわかりやすい
フリーランスは成果報酬がほとんど。
基本的には頑張って働けば働くほど収入が増えるので、成果がわかりやすいです。
一方、多くの会社は月給制。
決まった勤務時間中、たくさんのタスクをこなしても、ゆるゆる仕事をしても、そのままお給料に反映されるわけではありません。
会社員時代、私は査定や評価に納得のいかないことがありました。
私は要領が良いほうなので、短時間で仕事を終わらせることができます。
ですが、定時にサッと帰るせいで「やる気がない」とみなされることがありました。
自分の仕事を片付けて、仕事が遅い人の分までやっていたのに……
フリーになってからは、そんなモヤモヤとは無縁です。
集中して仕事をこなせば、そのぶん自由時間をつくったり、別の仕事を入れて収入を増やしたりできます。
おかげで、会社員時代よりも働くモチベーションが上がりました。
2. 仕事を選べる
えらそうに聞こえるかもしれませんが、仕事は自分で選べます。
私がどうやって仕事をもらっているかというと、主に2種類あります。
①継続案件
企業と業務委託契約を結び、定期的にタスクをもらう
②単発案件
単発の依頼を、都合がつけば受ける
どちらの案件も、内容や条件が気に入らなければ受けません。
安い単価で片っ端から仕事を受けていたら、自由に動けなくなり、フリーになった意味がなくなるからです。
もちろん、「たくさんお金を稼ぎたいから、イヤな仕事も受ける」という選択もアリ。
要は、受けるのも断るのも自分しだいだということです。
会社勤めだったら、「この仕事はやりたくないです」なんて言えないですし、望まない部署異動や転勤もありえますよね。
自分の基準で仕事を選べるのは、フリーランスの特権です。
3. 時間を自由に使える
いちばんのメリットは時間を自由に使えるということ。
すでに書いたとおり、ほとんどの仕事が成果報酬なので、好きな時に働き、好きな時に休めます。
もちろん締め切りはありますが、自分で調整すればOK。
「午後出かけたいから、朝早く起きて仕事を片付けよう」
「来週旅行に行きたいから、前倒しで仕事をやっておこう」
こんなふうに柔軟にスケジュールを組むことができます。
会社勤めの時は、前々から有休の申請をしておかないと休めなかったり、そもそも繁忙期には休むと言いづらかったり、休日なのに急な連絡があったり……と、不自由な点がありました。
私は思いついた時に行動したいタイプなので、すぐ自由に動けるのが嬉しいです。
フリーランスのデメリット
フリーランスには、無視できないデメリットもあります。
- 収入が不安定
- 福利厚生がない
- 自分との戦い
1. 収入が不安定
何より、収入が不安定だということ。
これは月給制や年棒制でない以上、しかたありません。
私のように企業と業務委託契約を結び、継続案件をいくつか持っておくと、ある程度は安定した収入が見込めます。
それでも、仕事が少ない時期もあり、そうなると収入は減ってしまいます。
余裕があるときにブログを書き溜めたりしています
反対に、いっぺんに仕事が舞い込んでくることも。
不安定な分、「仕事がある時は、できるだけやっておこう……」という気持ちがあるので、ものすごく忙しくなったりします。
たくさん働いた分は、あとで報酬として返ってきますけどね
会社員のように固定給はもらえないので、特に最初のうちは、生活が心配になるかもしれません。
2. 福利厚生がない
福利厚生の面でもフリーランスは不利です。
会社の給与明細をみると、支払われる額から何万円も差し引かれていますよね。
「こんなに減ってる!」と悲しくなりますが、実は社会保険料は、会社が半分負担してくれているのです。
フリーになったら会社のサポートはないので、税金や保険料は自分で納めなければなりません。
年末調整の用紙記入だけでも面倒に感じるものですが、確定申告はもっとめんどくさいです
最終的にもらえる年金も、会社勤めのほうが多くなります。
また、健康診断も自分で申し込まないと受けられません。
会社によっては、家賃補助があったり、セミナーを受講できたりもしますが、そういうのもナシ。
交通費は実費でもらえることもありますが、定期代は出ないので、以前より外出をしぶるようになりました。
会社って、お給料以外にも従業員にお金をかけてくれているんですね
3. 自分との戦い
そして、フリーランスは自由な反面、自己管理が重要になります。
自分で仕事をとって、スケジュールを組んで、請求書を発行して、税金を納めて……というのを、全部やらなければいけません。
事業が軌道に乗ったら、苦手なところは外注してもいいですね。私は全部ひとりでやっています
さぼっても誰にも怒られませんが、収入はなくなります。
納期を守らなかったりクオリティが低かったりすると、信頼を失って仕事が来なくなります。
「誰かに見張ってもらわないとやる気が出ない」
「ひとりになるとダラダラしてしまう」
という人は、フリーランスに向いていません。
自分の好きにやるということは、自分で責任をとるということ。
甘えていると生計を立てられなくなるという点は、肝に銘じておきましょう。
自分に合う働き方を見極めよう
この記事のポイントをおさらいしましょう。
- フリーランスのメリット
- 成果がわかりやすい
- 仕事を選べる
- 時間を自由に使える
- フリーランスのデメリット
- 収入が不安定
- 福利厚生がない
- 自分との戦い
私はメリットのほうが大きいと感じているので、フリーになって正解でした。
ですが人によっては、会社員のほうが合っていることもあります。
後悔しないためには、自分に合う働き方を見極めることが大切。
何が得意で何が苦手なのか?
どんな仕事をしたいのか?
どういうライフスタイルが理想なのか?
どれくらいお金が必要なのか?
など、じっくり考えてみましょう。
いきなり会社を辞めるのはリスクが高いので、まずは副業でいろいろ試してみるのもおすすめです。
私もWebライティングや翻訳などを副業で始めて、向いているとわかったので本業にしました。
副業だけで最低限の収入を確保できるようになれば、安心して独立できますよね。
「会社員、向いてないかも……」と迷っている人は、ぜひいろいろチャレンジしてみてください。
きっと納得のいく働き方が見つかりますよ!