インスタ映えスポットとして有名な「清津峡渓谷トンネル」に行ってみたい!
でも混んでそう……。ゆっくり写真撮れるのかな?
こんな疑問にお答えします。
【この記事を書いた人】
ギリギリ昭和生まれのフリーライター・翻訳家。趣味は旅行とアート巡り。ヨーロッパ中心に一人旅歴10年。荷造りと旅行計画が大好き!
「大地の芸術祭 2022」で実際に清津峡渓谷トンネルに行ってきた様子をレポートします。
2018年に訪問して感動しまくった「大地の芸術祭」。
2021年の予定はコロナで1年延期となりましたが、2022年4月に無事開幕!
ということで、6月にさっそく行ってきました!
レンタカーで2泊3日思う存分まわってきたので、現地の様子をレポートします。
作品数が多くて点在しているうえに情報が少なめなので、困っている方も多いと思います。私も「事前にこんな情報ほしかったな〜」ということがたくさんあるので、記事が少しでも役に立てば嬉しいです!
他のスポットの詳細情報も順次増やしていくので、ぜひ参考にしてくださいね。
清津峡渓谷トンネルの基本情報
新潟県・越後妻有で開催された「大地の芸術祭 2018」で公開され、あまりの美しさに大人気となった観光スポット。望遠鏡の向こうに自然が広がっているような幻想的な写真、あなたもどこかで目にしたことがあるのでは?
ずっと行きたかったのですが、車がないとアクセスしにくい場所にあるんですよね……。芸術祭の開催地の中心からも結構離れています。まず基本情報をお伝えしますね。
\公式ガイドブックはこちら/
作品概要
作品名:Tunnel of Light
作家:マ・ヤンソン/MADアーキテクツ(中国)
【公開期間】
通年 8:30-17:00(最終受付16:30)
※ 要予約期間:4/29(金祝)~5/8(日)、7/30(土)~8/21(日)、10/29(土)~11/6(日)※冬季は積雪状況により休坑
清津峡渓谷トンネル自体は2018年以前から入坑できました。芸術祭の一環で改修され、マ・ヤンソン率いる中国の建築事務所MADアーキテクツによる《Tunnel of Light》というアート作品として生まれ変わったんです。
越後妻有を代表する名所のひとつ、清津峡渓谷トンネルを「大地の芸術祭 2018」でアート作品「Tunnel of Light」として改修。さらにエントランス施設を新設。全長750mのトンネルを外界から遮断された潜水艦に見立て、外を望む潜望鏡として途中の見晴らし所と、終点のパノラマステーションで作品を展開する。自然の「5大要素」(木、土、金属、火、水)を利用しながら、建築的な空間とアーティスティックな雰囲気をつくりだし、この歴史あるトンネルを変容させた。人間と自然の関係をあらためて考え、地元の人々、来訪者双方を土地の圧倒的な美しさに再びつなげることを企図している。
https://www.echigo-tsumari.jp/art/artwork/periscopelight_cave/
トンネルの途中に3箇所の見晴所があるのですが、2021年には第2見晴所の壁面と床が改修されました。このあとの現地レポートで詳しくご紹介しますが、だまし絵のような不思議な空間が広がっていて必見です。
アクセス
住所:新潟県十日町市小出癸2119-2)
マップコード:253195487*37
清津峡の公式サイトに詳細が掲載されていますが、アクセスの手段は車またはバスです。
車の場合
清津峡渓谷トンネルのエントランスの手前に、第1〜第3駐車場(無料)があります。
合計で約155台停められるそうですが、最も離れている第3駐車場からだとエントランスまで徒歩10分以上かかります。
第1駐車場からエントランスは徒歩2〜3分ですが、車から降りたら案内板がなくて方向がわかりませんでした。帰りがけ他の観光客に「トンネルこっちですか?」と聞かれたので、みんな迷うのかもしれません。第1駐車場から見て右側の、やや温泉街っぽい店があるほうに進んでください。
バスの場合
JR越後湯沢駅前から清津峡渓谷入口までバスが出ています。が、休日でも2時間に1本くらいしかないのでしっかり計画して行くようにしましょう。
▶時刻表はこちら
このバスは津南と中里も通っているので、大地の芸術祭をめぐる場合はそのままどちらかのエリアを目指すといいと思います。
越後湯沢駅〜清津峡入口は約25分ですが、清津峡のバス停からトンネルのエントランスまで徒歩30分くらい距離があります。すごくきれいな川沿いなので景色はいいですが、プチハイキング並みですね……。
料金と予約方法
大地の芸術祭では、パスポートを持っていればほぼどこでも無料で鑑賞できるのですが、清津峡渓谷トンネルは別途入坑料金がかかります。
エントランスの中に券売機と受付があるので、「えっ、お金かかるの?!」とびっくりしないでくださいね。
【料金】
大地の芸術祭開催中の入坑料金:大人1000円、小中学生400円
パスポート持参の場合(1回限り):500円
また、ハイシーズンは事前予約が必要です。
下記の期間以外は直接行けば入れます。私は6月の平日に行きましたが、券売機でも並ぶことなくスムーズに入坑できました。
【事前予約対象期間】
7月30日(土)〜8月21日(日):6月30日販売開始予定
10月29日(土)〜11月6日(日):9月29日販売開始予定
詳細は公式サイトの「トンネルのご利用」ページでご確認ください。
所要時間
公式サイトには、「清津峡渓谷トンネルは全長750m、往復で30~40分です。」という表記があります。
私は実際そのくらいでした。彼と2人で各見晴所で写真撮しながら歩いて、終点の映えスポットでも写真撮って、トンネル出たところのカフェでソフトクリーム食べて足湯して、全部で1時間くらいです。
ただし、これは全く混雑していない状況で、全てがスムーズに進んだ場合です。ハイシーズンの土日などは、駐車場が遠かったり写真待ちで並んだりして、もっと時間がかかると思います。バスで行く場合は、バス停からの往復だけでプラス1時間かかることも忘れないでくださいね。
清津峡渓谷トンネル 観光詳細レポート
では、ここからは実際に清津峡渓谷トンネルを訪問した様子をレポートしていきます。
「これから行く予定だからネタバレしたくない!」という人は、こちらから別の記事へどうぞ!▶【越後妻有 大地の芸術祭2022】エリア別おすすめ作品まとめ
6月上旬の平日、越後湯沢からレンタカーで清津峡渓谷トンネルに向かいました。渋滞などなければ所要時間は30分くらいです。
渓谷の自然が圧巻!
正午過ぎに第1駐車場に到着しました。
まず渓谷と川の美しさに感動! 信じられないくらい水が透き通っています。釣りをしている人も見えました。
数分歩いたらトンネルの入り口が。神秘的な異界への入り口みたいでワクワクします……!
入ったら券売機があるのでチケットを購入し、すぐ隣の受付へ。
ここで検温もしてもらいました。今回の芸術祭は、毎日の始めに検温スポットで体温を計ってリストバンドをもらわないと、各施設に入れないんです。
RPG感のある坑道がカッコよすぎ
受付を済ませてトンネルを進むと……
何これカッコイイーーー!!!
赤くライトアップされた坑道が続いていて、RPG感満載!
奥は青や黄色のゾーンもあって、ひとりだったらちょっと怖かったかも。途中で謎の音楽が聞こえる場所もあったり……。
しばらく歩いたら「第1見晴所」に着きましたが、ここは外が見えるだけでアート作品はナシ。
入り口〜第1見晴所間が一番遠くて、そのあとは第2見晴所、第3見晴所、終点と比較的ポンポン続いていました。
改修後の第2見晴所はだまし絵空間?!
さて、2021年に壁面と床を改修したばかりの第2見晴所。空間は「Flow」と名付けられています。
おぉ〜、なんかすごいことになってる!!
大自然の中に突如現れる、黒白ストライプの幾何学的な空間。ものすごい違和感のはずなのに、妙に馴染んでいるような。線のうねりが川の流れとつながっているみたいだからでしょうか。
真ん中にある丸い物体は、トイレです。これは2018年からあった「見えない泡」というスペースですが、今回の改修で思いきり模様に飲み込まれました。
実際トイレとして使用できますが、ちょっと勇気がいるんですよ。というのも、中に入ってみればわかりますが、マジックミラーになっていて渓谷の風景と観光客の皆さんが見えるんですよね。人がいなければ、大自然の中で用を足すような開放感が味わえるかもしれませんが……。
ちなみにトイレは手前(坑道側)と奥(川側)の2つ設置されていますが、風景を味わいたいなら奥に入りましょう。手前からは坑道しか見えません。
第3見晴所は生き物の巣みたい?
次は第3見晴所。ここは「しずく」というアートになっています。
円形のミラーが壁・天井に貼り付いていて、複雑に反射しています。「しずく」と言いつつ上部に設置されているので、穴があいて外が見えている感じがしました。
虫の巣につかまったみたいで、変な感覚・・・
いよいよ最強の映えスポット、終点へ!
さていよいよ、SNSでよく見かける「あのスポット」に到着!
例にもれずこんな写真を撮ってきました。
いやー、きれい!天空に佇んでるみたいで最高!
ちなみに、もう少し低いアングルから撮影すると、景色+水面の反射がきれいな円形になるみたいです。
これ、平日だったので奇跡的に誰もいない状態で撮れたのですが、土日は難しいかもしれません。というのも、こういう看板があって「1組ずつ撮影してると渋滞するから、左右からどんどん入ってくださいね」って書いてあるんですよ。
私が到着した時は、ひとり旅の人がミニ三脚立ててポーズとってキメてました。空いてたら全然OKですが、そのあと上の写真のように若干人が増えてきたので、タイミングがよくないと難しいですね。
あと、全体に水が張ってあるので、奥まで行くと足は絶対に濡れます。いちばん端っこでも、「大雨の時に水たまり入っちゃった」くらいの深さ。なので、サンダルなど濡れてもいい靴で行くか、その場で裸足になるかです。
足湯でほっとひとやすみ
大満足して折返し。一本道なので、行きと同じ道を戻ることになります。
トンネルができた経緯などの解説プレートがあったので、適宜立ち止まって読みました。
そして出口(入り口)へ。
入り口付近に「エントランス施設」という三角屋根の建物があり、1階がカフェ&物販、2階が足湯になっています。足湯は驚くほど目立たないのですが、ひっそりした階段をのぼると素敵なヒーリング空間になっています。
温泉なので夏場はどうかなぁと思いますが、天井から外が見えてリラックスできますよ。時間に余裕があれば立ち寄ってみてください。
まとめ:晴れた平日の清津峡渓谷トンネルは最強!
とうわけで、清津峡渓谷トンネルは噂に違わぬ素敵スポットでした!
私が行った6月の平日は本当に混雑がなく、数組すれ違ったかなというくらい。写真撮影もゆっくりできる雰囲気だったので、日程的に都合がつくなら平日がオススメです。
坑道の幅は広いから混雑してても歩きにくくはないだろうけど、各見晴所は窮屈に感じるかも。
アートはもちろん、渓谷自体がとっても美しい癒やしスポットだったので、ぜひ訪問を検討してくださいね。
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