「大地の芸術祭2022」に合わせて、新潟の秘湯・松之山温泉 凌雲閣に泊まってきたよ!
「大地の芸術祭 2022」で松之山温泉 凌雲閣に宿泊したレビューをお届けします。
【この記事を書いた人】
ギリギリ昭和生まれのフリーライター・翻訳家。趣味は旅行とアート巡り。ヨーロッパ中心に一人旅歴10年。荷造りと旅行計画が大好き!
2022年6月、新潟県・越後妻有の「大地の芸術祭 2022」に2泊3日で行ってきました。
1泊目は廃校を利用した「アートと過ごす宿」、秋山郷結東温泉 かたくりの宿に宿泊。
そして2泊目は、松之山温泉 凌雲閣!
こちらもとっても素敵な宿だったので、お部屋やお食事について写真つきでレビューします。
\「大地の芸術祭」公式ガイドブックはこちら/
「日本秘湯を守る会」松之山温泉 凌雲閣 基本情報
このあたりはもともと観光地ではないので宿泊施設が少ないのですが、素晴らしい秘湯が隠れているんです。
それが松之山温泉 凌雲閣!
- 登録有形文化財
- 日本秘湯を守る会会員
なんと建物が文化財に指定されているんです。昭和初期に建築された木造3階建てで、宮大工が趣向を凝らした客室もあります。
「日本秘湯を守る会」というのは、アクセスが悪いものの、古き良き原風景を残す「秘湯」を守ろうという理念に基づいて集まった温泉旅館です。現在、全国に185軒あります。
アクセス
住所:新潟県十日町市松之山天水越81
TEL:025-596-2100
公式サイト:http://www.ryounkaku.net/about/about.html
公共交通機関のみで辿り着くことはできません。ほくほく線まつだい駅から無料送迎がありますが、1日1便のみなのでスケジュールに注意してください。
私たちはレンタカーで行ったので、まつだい農舞台、松代城など松代エリアをまわった後、《脱皮する家》を見て、凌雲閣へと向かいました。《脱皮する家》や「星峠の棚田」から来るまで30分ほどで、松之山温泉郷に到着します。
お得に予約する方法
もちろん公式サイトからも予約できますが、せっかくならポイントがつくじゃらんnetでの予約がおすすめです。私もじゃらんで予約しました。◀お得なプランを探したい方はこちら松之山温泉 凌雲閣 :周辺の感想
では、ここからは実際に凌雲閣に宿泊した様子をレポートしていきます。
「これから行く予定だからネタバレしたくない!」という人は、こちらから別の記事へどうぞ!▶【越後妻有 大地の芸術祭2022】エリア別おすすめ作品まとめ
宿泊したのは2022年6月上旬です。大地の芸術祭は夏休み期間がメインで、6月中は公開していない作品も多いオフシーズン。ですが温泉好きには有名な宿なので、満室ではないものの、おおかた埋まっていたようです。
温泉郷への入り口がアート!
松之山温泉郷の入り口付近を車で走っていると、交差点に巨大な看板があります!高さ20mなので、6階建てのビルくらいでしょうか。写真で見るより迫力があります。
こちらは、オランダの建築家ジョン・クルメリング氏がタイポグラファーの浅葉克己氏デザインのテキストを使って作り上げた作品《ステップ イン ステップ》。
シルバーが鈍く輝く感じと、個性的なテキストの集まりがカッコいい!
上まで階段でのぼることができます。が、結構クモとか虫が多いので……私は途中で断念してしまいました。とにかく、まず看板を見てテンションが上がりますね!
廃墟?!と思ったら伝統的な建物が!
少し車を走らせたら……ツタが絡まる廃墟っぽい建物が見えてきました。あとで気づいたのですが、これが凌雲閣の新館でした。中はきれいですよ。
そして、登録有形文化財に指定されている本館がこちらです!
うおお〜カッコいい!風情がある〜!!!
まさに「秘湯にやってきました!」という感じ。木造建築ならではの趣にあふれていますね。昭和13年建造なので、なんと築84年!
ちなみに周辺の温泉街は小規模です。多少お店はありますが、そんなに時間を割いて行くほどではないかなと思いました。朝とか夕方、ちょっと散歩するくらいがちょうどいいですね。
松之山温泉 凌雲閣 :部屋・温泉の感想
次に、気になるお部屋と温泉をレビューします。
利用したプラン(じゃらんnet )
【じゃらんスペシャルウィーク】山菜きのこの山里料理&2種類の源泉&かけ流し貸切風呂無料!じゃらん限定
【国の登録有形文化財・2階客室】本間+次の間+広縁付
この時は、1泊2食付き2名で3万800円(税・サービス料込)でした。満足!
趣ある落ち着いた和室
宿泊したのは本館2階客室です。ザ・旅館という感じで落ち着く雰囲気。奥のスペースも広く、緑が見えてゆったりできました。
お部屋にはバス、トイレはありません。個人的には、カップル旅行で部屋のトイレは使いづらいので、共用のほうが気がラクだなと思っています。
これはお部屋入ってすぐのスペース。洒落てますね!さっそく浴衣を着て温泉気分に。お茶やポットも完備されていました。
ちなみに本館3階の客室は、宮大工が趣向を凝らしたお部屋になっています。1人1室担当して意匠を競い合ったため、すべて違う造りだそうです。料金は少し上がりますが、せっかくなら試してみるのもいいですね。
グリーンが美しい日本三大薬湯
お風呂は撮影できないので公式サイトから画像をお借りしました。
松之山温泉は体にいい成分が基準の15倍と高いため、草津、有馬と並んで「日本三大薬湯」とされています。
効能はいろいろありすぎてよくわからないけど、お肌がツルツルになった感じがした!
大浴場と中浴場があり、時間で男女入れ替え制。お昼の清掃時間以外は真夜中でも入れるので、タイミングを見れば貸切状態で使えます。無料で使える家族風呂も、夜にのぞいてみたら空いてました。
私は夕食前と朝食前に女湯に行きましたが、ほぼ誰もいませんでした。ちなみに夜は大浴場、朝は中浴場。やっぱり大浴場のほうが開放感があっていいですね。
ちょっと残念なのは温泉旅館なのに露天風呂がないことと、お風呂が新館にあるので本館から少し歩かないといけないこと(室内廊下でつながってますが)。
とはいえ大浴場は窓が大きくて開放感があり、とってもリラックスできました!
松之山温泉 凌雲閣 :食事の感想
和食を思う存分食べられるのも、旅館の楽しみのひとつ。凌雲閣でも期待を裏切らないお食事を堪能しました!
夕食:里山の恵みが詰まった和食コース
夕食は季節の山菜と天然きのこを使った和食コース。お食事処(大広間)に、宿泊グループごとにテーブルが用意してありました。
こちらがメインの「つなんポークのすき焼き」。名産つなんポークは、やっぱり柔らかくておいしい!
お肉だけでなく、お魚や山菜も盛りだくさんでお腹いっぱいになりました。タケノコなどの天ぷらもとってもおいしかったです。
コースだとご飯が最後に出てくることが多く、今回もお品書きだとそうなっているのですが、途中で聞きに来てくださったのですき焼きのタイミングで頂きました。お米はおかずと一緒に食べたいので嬉しかったです!
もちろん新潟の地酒も味わいました。飲み比べセットは数ある中から3種類選べて楽しいです。八海山(純米大吟醸)、千代の光(吟醸造り)、越の景虎(名水仕込 純米)と、新潟を代表するお酒をチョイス。
朝食:ボリュームと栄養満点の朝ごはん
朝食は、夕食とは違う共用スペースに用意されていました。焼鮭や煮物など、田舎に行ったらぜひ食べたい朝ごはんメニューが全部そろっています!名物の車麩もありました。
食後にコーヒーサービスがあり、窓際のソファスペースに移動してくつろいでいる方も多かったです。
まとめ:歴史を感じる秘湯、松之山温泉 凌雲閣で風情を味わおう
この記事のポイントをおさらいしましょう。
- 「日本秘湯を守る会」松之山温泉 凌雲閣 基本情報
- アクセス
- お得に予約する方法
- 松之山温泉 凌雲閣 :周辺の感想
- 温泉郷への入り口がアート!
- 廃墟?!と思ったら伝統的な建物が!
- 松之山温泉 凌雲閣 :部屋・温泉の感想
- 趣ある落ち着いた和室
- グリーンが美しい日本三大薬湯
- 松之山温泉 凌雲閣 :食事の感想
- 夕食:里山の恵みが詰まった和食コース
- 朝食:ボリュームと栄養満点の朝ごはん
- 歴史を感じる秘湯、松之山温泉 凌雲閣で風情を味わおう
凌雲閣は建築が素晴らしいので、それだけでも行く価値があるところです。温泉の質も良くて癒やされました。
さらに、伝統ある旅館だけあって、サービスというかスタッフの方々の対応力も優れています。マニュアル通りではない温かみがあって、人間力を感じました。
というのも……実は私たち、予約の日にちを間違えていたのです。チェックイン時に気づいて大慌てだったのですが、凌雲閣の皆さんの見事な連携プレーで無事宿泊でき、お食事も時間通りに頂けました。
めちゃくちゃ迷惑をかけてしまったのに親切にしていただき、感謝してもしきれません…!!
「大地の芸術祭」を巡るのにも便利な立地ですし、それ以外の期間にもおすすめできる素敵な宿です。大人カップルにぴったりな宿泊体験ができるので、ぜひ凌雲閣で癒やされてみてくださいね。
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