長めの休みが取れたし、海外旅行でも行きたいな。女性ひとりでも大丈夫な海外の旅行先ってどこ?実際に行って良かった場所を教えて!
女ひとり旅なら私に任せてください!
こんにちは、よるるです。
【この記事を書いた人】
ギリギリ昭和生まれのフリーライター・翻訳家。学生時代にイタリア留学→ミラノで1年勤務。ヨーロッパ中心に一人旅歴10年。荷造りと旅行計画が大好き!
実際にひとりで行って楽しかった海外のスポットを、レベル別でご紹介します。
私は留学していたヨーロッパを中心に、国内外各地をひとり旅してきました。基本的にツアーには頼らず、全て自力で計画&手配。
失敗もありますが、おかげで自分好みのマイナースポットにもばっちり行けてます。
今回は数々訪れた海外スポットの中でも、「ここはおすすめ!」という10都市をピックアップしました。ヨーロッパが好きなのでちょっと偏ってしまいましたが大目に見てください。
海外は日本と比べて治安が悪かったり、言葉が通じないと苦労したりもするので、どれだけ海外旅行に慣れているかのレベル別にしています。
ぜひ参考にして海外ひとり旅を楽しんでくださいね!
海外旅行先の選び方3つのポイント
海外旅行って選択肢が広すぎる。どうやって決めたらいいの?
条件によって旅行先の選択肢を絞りましょ!まずは次の3つの質問に答えてみてね
1. あなたの海外旅行スキルはどれくらい?
海外旅行は国内旅行よりもハードルが高いです。
単純に移動距離が長いし、日本語が通じない国も多いからです。また、日本の治安の良さは世界トップクラスなので、特に女性は気をつけないと危険な目に遭う可能性もあります。
なので、初心者がいきなりバックパックで中東や南米の田舎町に行くと、楽しめないどころかトラブルに巻き込まれる可能性が高いです。
よるるは、初めての海外ひとり旅でどこに行ったの?
チェコのプラハ!
それ以前に語学留学の経験があって海外生活に慣れてたし、英語も日常会話は問題なくできてた。
もし一度も海外に行ったことがない女性なら、最初はガイドツアーが安心かもしれません。旅にトラブルはつきものですが、言葉が全くわからないと自力で解決するのは難しいです。
台湾やハワイなど日本語が通じる観光地もあるので、スキルに合った旅行先を選ぶようにしましょう。
2. 日数はどれくらい?
海外旅行の場合、まず日数によって行き先が絞られます。
アジアなど近場なら2泊3日以上、ヨーロッパなど遠方なら5泊6日以上は欲しいところ。
遠出する場合は時差による疲れも考えて、帰国後1日は休んでから仕事に復帰できるように余裕を持った日程を組みましょう。
会社員時代、ニューヨークから帰国した翌朝に出勤するはずが、起きたら昼12時を過ぎてて焦った……
焦ったっていうか、もう大幅に遅刻だね!
先輩から「時差ボケかな?」っていう優しいLINEが来てた
3. 予算はどれくらい?
次は予算。今回の旅にどのくらいお金をかけられますか?
日数が多いと滞在費も大きくなるので、予算によって行ける国が限られてきます。
ポイントは現地までの交通費と、その都市の物価。
欧米は航空券代が高いだけでなく、宿代もかさみがち。ニューヨークやロンドンは安宿がなく、滞在先を決めるのに苦労しました。
格安航空券を探すなら、宿もセットで予約できるエクスペディアがおすすめ!
予算を抑えて欧米旅行をしたいなら、「食事はスーパーの食材で済ませる」「バスタブなしの狭い部屋で我慢する」など工夫しましょう。
アジア圏は比較的物価が安いので、低予算でもリッチな宿に泊まったり豪華ディナーを食べたりできます。
【おすすめ海外旅行先】ひとり旅初心者向け3選
まずは初めてのひとり旅でも安心な初心者向けの旅行先を3つご紹介します。
選定は私の独断ですが、全て自分ひとりで訪れた場所。治安、アクセスの良さ、観光客ウェルカム度などから総合的に判断しました。
【九份&猴硐/台湾】情緒ある町並みと猫に癒やされる
台湾は近いしゴハンおいしいし雰囲気も良くて素敵!
お手軽海外旅行の定番は、台湾!
成田空港から台北の桃園空港までは、たった4時間で着いちゃいます。大阪からは3時間、福岡からだと2時間半!週末旅行もできますね。私は台湾に3回行ったのですが、航空券+ホテルがセットで3泊4日2万円台だったことも。
台北市内だけでも十分楽しいですが、都市なので個人的には「海外来た!」って感じが薄いんですよね。あんまり日本と変わらないというか。なのでひと足のばして、九份(ジョウフン)と猴硐(ホウトン)に行ってみてほしいです! この2箇所はお隣の駅なので、合わせて台北から日帰りできます。
九份は『千と千尋の神隠し』のモデルになったとも言われる町で、坂の入り組んだ景観が美しいです。猴硐は通称「猫村」で、とにかく猫がいっぱい。炭鉱跡があり、どことなく世紀末感のある暗めの雰囲気なので、廃墟好きにはたまらないでしょう。
【ヴェネツィア/イタリア】映画みたいな町をのんびり散歩
街並みがファンタジックすぎて何度行っても感動!
絵になる町ばかりのイタリア中でも、水の都ヴェネツィアは別格。「ナポリを見て死ね」と言いますが、「いやいやヴェネツィア見るまでは死ねないでしょ」と本気で思ってます。
イタリアはスリや押し売りなどがめちゃくちゃ多いですが、ヴェネツィアは観光地のわりに比較的安全です。日本人観光客も多いので、困ったら誰かに助けを求められるでしょう。
誰もが一度は迷子になるくらい路地がグニャグニャなんですが、目的もなく散歩している時の空気感こそがヴェネツィアの醍醐味。
時間があったらガラス細工で有名なムラーノ島や漁村ブラーノ島に行くのもおすすめ。観光客でにぎわう本島とは違う、のんびりした島の暮らしを垣間見れます。
【バルセロナ/スペイン】何日あっても足りない建築めぐり&バルはしご
ガウディの建築を見て回るだけで超充実!タパスもおいしい!
小学生の頃、図工の教科書で見た「グエル公園」に心奪われ、絶対に行くぞと決めていました。
バルセロなにはグエル公園以外にも、サグラダ・ファミリア、カサ・バトリョ、カサ・ミラなど、アントニ・ガウディの名建築がたくさんあります。
私はガウディ大好きなので、バルセロナにいるだけで夢みたい。グエル公園は丘の上にあるのでちょっと体力が必要ですが、バルセロナは交通網が発達しているので移動も楽です。
スペインはごはんがおいしいので、バルをはしごしてワイン1杯とタパスを楽しんでいました。田舎に行くと1ユーロくらいで食べられますが、バルセロナやマドリッドでも2〜3ユーロ。何日でも滞在したくなっちゃいます。
【おすすめ海外旅行先】ひとり旅中級者向け4選
続いて中級者向けの旅行先を4つ。
初心者でも大丈夫だとは思うものの、実際に行ってみた印象として、最初の3つよりは難易度が高く感じました。理由は主に言葉の壁かなと思います。
【プラハ/チェコ】1日でまわれるコンパクトなおとぎの国
こじんまりしてて規模がちょうどいい。建物かわいすぎ!
私自身が記念すべき初海外ひとり旅で訪れた町、プラハ。
浦沢直樹の『モンスター』でも「おとぎの国」と形容されていた、おもちゃみたいな街並みの都市です。観光地はかたまってるので、1日あればだいたい周れる規模感。治安も良く女性ひとりでも問題ありません。
なんで中級にしたかというと、チェコ語ってちょっと難しくて、標識とかメニューが全然読めないんですよね。観光スポットは英語でも案内がありますが、なんとなく心細いんですよ。
チェコ語で「ありがとう」は「Děkuji(ヂェクイ)」!
1人でレストランに入るのも気が引けて、フードスタンドで買った「トゥルデルニーク」というバームクーヘンみたいなお菓子ばかり食べていました。「ばかり」というのは誇張ではなく、1泊2日で3回の食事がこれでした。今なら多少度胸がついたので、煮込み料理とか食べてみたいな……と思っています。
【ニューヨーク/アメリカ】刺激たっぷりエンタメ三昧
ミュージカル観てアートギャラリー巡ってショッピングして、忙しい〜
ニューヨークは世界有数の都市なので、メトロも発達していて交通の便がいいです。危険なエリアに近づかなければ、治安もそれほど心配いりません。
移住者が多く「外国人」というレッテルを貼られずに接してもらえます。それがいいところでもありつつ、「当然わかるよね」みたいな感じで英語ペラペラ話されたりするので、ちょっと苦労することも。
東京と似ていて、エンタメにあふれているので退屈することはありません。
と言いながら、9泊10日で滞在した私は、1週間目くらいで飽きてしまいましたが(笑)。「いろいろやらなきゃ!」とスタートダッシュで飛ばしすぎたからかもしれません。
ホテル代がとにかく高いのがネックで、長期滞在の場合はドミトリーにするなど妥協する必要があります。
【パリ/フランス】いるだけでオシャレな人になった気分
街も人もセンスが良くて、自分もレベルアップした感じがする!
エッフェル塔や凱旋門から街を見下ろすと分かりますが、薄いグレーの統一感ある景色に赤がポイントカラーで入っていて、本当におしゃれなんですよね。
地面はあんまり清潔感がないですが、景観はものすごくスタイリッシュで、歩いている人たちもおしゃれです。
そしてパリには素敵な美術館がたくさんあるので、近代美術が好きな私にとっては宝庫のような都市。
特に駅舎をリノベしたオルセー美術館、モネの睡蓮の間があるオーランジュリー美術館、シャガールの大壁画ああるパリ市立近代美術館がお気に入り。
観光スポットは英語OKなところが多いですが、街中ではフランス語が全く分からないと苦労することも。
あと、あくまで個人的な体験ですが、コミュニケーション面で結構イヤな思いをすることが多かったです……。もちろん親切な人もたくさんいるんですけど、他の都市に比べると刺々しい印象でした。
【ゴゾ島&コミノ島/マルタ】美しすぎる海に囲まれた島国
自然も遺跡もあるし、英語の勉強をしながらヨーロッパの近隣国にも行ける!
地中海に面したマルタ共和国は、主に3つの島で構成されている小さな国です。
位置的にはイタリア南部に近いですが、公用語が英語なので、語学留学先としても人気があります。私もマルタで英語の語学学校に通いました。
街自体はのんびりしていて、人もおおらか。鉄道がないので移動手段はバスかフェリーですが、路線がたくさんあるので慣れるまでは間違えることもありそうです。
本島から日帰りで、ぜひゴゾ島とコミノ島に行ってみてください。秘境的な大自然が拝めます。
コミノ島はブルーラグーンが天国みたいに美しくて、光の当たり具合によっては船が浮いて見えることもあります。暖かい時期なら泳げますよ。
私が行ったのは2月でまだ寒かったけど、スペイン人グループは海に入ってた
ゴゾ島には、大要塞(チタデル)や世界最古の神殿(ジュガンディーヤ神殿)といった歴史を感じる建造物があります。
周りには緑が広がっていて、自然と遺跡のコントラストがドラマチック。RPGの主人公になった気分でした。
【おすすめ海外旅行先】ひとり旅上級者向け3選
ここからは上級者向けの旅行先3つです。
それなりに観光地ではあるものの、日本から直行では行けないややマイナーな場所。初めての海外旅行では行かなくてもいいかなと思いますが、個人的な満足度がMAXな3箇所なので、ぜひ一生に一度は訪れてほしいです!
【シエナ/イタリア】世界一美しい広場がある中世の街
どこを歩いても映画のセットみたい!
大好きなイタリアの中でも一番好きなのが、中部トスカーナ地方の中都市シエナ。
赤茶色の絵具「シエナ」の由来にもなっているとおり、赤レンガの街並みが美しいです。中世の面影が残るというか、まさに中世にタイムスリップした感覚になります。
フィレンツェからは長距離バスで1時間30分なので、日帰りも可能。規模も大きくないので、見どころは1日あれば周れます。
まあ、「世界一美しい広場」と名高いカンポ広場さえ行けば、シエナを満喫したと言えますね。地元の人も寝転がってますから、ジェラートを食べながらのんびり過ごしましょう。
でも、できれば1泊して街を取り囲む丘陵地帯の朝焼けを眺めてください。「生きててよかった〜」って思うくらい綺麗です。
【サンモリッツ/スイス】鉄道で天国に一番近い場所へ
ベルニナ急行で絶景・鉄道の旅!地上の天国に着きます
サンモリッツはスイス東部にある高原リゾート。夏でも涼しいので避暑地としてお金持ちがやってくるんですね。
ケーブルカーで山に登り、澄んだ空気の中で見る景色は、誇張ではなく天国としか思えないくらい素晴らしいです。あんなに透き通った気持ちになったことはありませんでした。
イタリア北部からサンモリッツまでベルニナ急行という観光列車が走っていて、山々や湖、氷河など大自然を眺めながら移動できます。この鉄道の旅がまず楽しい。
が、ぶっちゃけ普通列車のほうが断然おすすめです。なぜならベルニナ急行はみんなカメラ持って移動してうるさいのですが、普通列車は空いていて静かだし、窓を開けて景色を間近に見ることもできるから。私は往路はベルニナ急行、復路は普通列車に乗りました。
物価は目玉が飛び出るくらい高いですが、行って損はしない場所です。
【ブルマウ温泉/オーストリア】おもちゃみたいなデザインのスパリゾート
宿泊費は高いけど、フンデルトヴァッサーの建築に泊まれるなら価値はある!
強烈なデザインで知られる鬼才フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー。有機的な曲線と自由奔放な配色が特徴です。日本でも大阪市環境局 舞洲工場、キッズプラザ大阪、赤坂のTBS放送センターなどを設計しました。
そのフンデルトヴァッサーがデザインしたスパ施設が、上の写真の「ログナー バート ブルマウ」です。小さな温泉地で、ヨーロッパの人たちが療養で訪れるようなところ。
建物めちゃくちゃ可愛いですよね? 部屋も廊下もトイレもこんな感じ。そしてスパ施設なので、屋内にも屋外にも大きな温水プール(温泉)があります。食事もヘルシーかつ豪華で究極に癒やされました。
予約はTripadvisorでもできますが、ウィーンから140kmの郊外にあり送迎も頼まないといけないので、アクセスは難しめ。アジア人は見かけなかったので、目立つかもしれません。
あと温泉は水着着用ですが、なぜかサウナは全裸で男女混合というルールだったので、勇気がなく利用できませんでした……。
まとめ:勇気を出して海外ひとり旅へ!
この記事のポイントをおさらいしましょう。
- 海外旅行先の選び方3つのポイント
- あなたの海外旅行スキルはどれくらい?
- 日数はどれくらい?
- 予算はどれくらい?
- 【おすすめ海外旅行先】ひとり旅初心者向け3選
- 【九份&猴硐/台湾】情緒ある町並みと猫に癒やされる
- 【ヴェネツィア/イタリア】映画みたいな町をのんびり散歩
- 【バルセロナ/スペイン】何日あっても足りない建築めぐり&バルはしご
- 【おすすめ海外旅行先】ひとり旅中級者向け4選
- 【プラハ/チェコ】1日でまわれるコンパクトなおとぎの国
- 【ニューヨーク/アメリカ】刺激たっぷりエンタメ三昧
- 【パリ/フランス】いるだけでオシャレな人になった気分
- 【ゴゾ島&コミノ島/マルタ】美しすぎる海に囲まれた島国
- 【おすすめ海外旅行先】ひとり旅上級者向け3選
- 【シエナ/イタリア】世界一美しい広場がある中世の街
- 【サンモリッツ/スイス】鉄道で天国に一番近い場所へ
- 【ブルマウ温泉/オーストリア】おもちゃみたいなデザインのスパリゾート
- 勇気を出して海外ひとり旅へ!
気になる旅行先は見つかりましたか?
20代の頃からいろいろな国を訪れてきましたが、そのたびに新しい発見があり視野が広がりました。まだまだ行ったことのない地域がたくさんあるので、これからも旅行をたくさんするつもりです。
旅の醍醐味、出会いの体験談は「ひとり旅で異性との出会いはある? 4つの体験談と出会うコツ」で紹介してるよ
国際情勢にもよりますが、「ひとりで楽しめるかな……」と迷っているなら、ぜひ思いきって行ってみてください。正直、海外旅行にトラブルはつきものなので、時には苦労するかもしれません。でも間違いなく、財産と呼べる経験になりますよ。
いきなり海外が不安な人は、国内で経験値を積むのもおすすめ。下記の記事もチェックしてみてくださいね。