
カレと同棲を始めるんだけど、引越しは2人同時にしたら安く済むのかな?でも、どうやって見積もりを取ればいいのかわからない……
こんなふうに悩んでいませんか?
「立ち寄りプラン」を利用してパートナーと同時に引越しをした私が解説します。

【この記事を書いた人】
ギリギリ昭和生まれのフリーライター・翻訳家。転居回数10回の引っ越しマスター。現在は彼氏と同棲4年目。
- 同棲の引越しは2人同時にできる
- 2人同時の引越しの見積もりを取る方法
現在別々に住んでいるパートナーと、同棲や結婚で一緒に住むことになった場合、2人とも引越しをします。
こんな時、「2人いっぺんに頼んだら費用が安いんじゃないの?」と思いますよね。
結論としては、
- 1社にまとめて頼んだほうがお得
- 条件が合えば「立ち寄りプラン」を利用するとさらにお得
ということになります。
私は実際に「立ち寄りプラン」で彼と同日に1台のトラックで引越しを行いました。
でも最初は、見積もりが複雑になりそうだし、どうやって引越業者に相談すればいいのかわかりませんでした。
そこで、この記事では2人同時に新居に引越しする方法と、上手な見積もりを取り方を解説します。
難しいことはないので、書いてあるとおりに実践すれば引越し代が節約できますよ!
同棲の引越しは2人同時にできる

違う場所に住んでいるカップルが同じ場所に引越す場合、1社に頼んで同時に行うことができます。
同時といっても、全く同じ時刻に2ヵ所で作業を開始するわけではなく、
彼の家で荷積み
↓
彼女の家で荷積み
↓
新居で荷降ろし
という流れが一般的。
2ヵ所から同時に引越しを行うことを「二箇所積み」といい、業者によっては「立ち寄りプラン」「カップルプラン」などの名称でお得なプランが用意されています。
既存のプランとして宣伝していない業者でも、相談すれば可能なこともありますよ。
引越しをまとめると費用が安くなる理由
2人分の引越しを同時に行うことで、料金が割引になる場合が多いです。
私たちの場合
2件別々の作業の場合:34,600円
立ち寄りプランの場合:27,650円
という見積もりをもらいました。立ち寄りだと6,950円安くなっています。
なぜ割引になるのかは、業者側の視点で考えればわかります。
- 荷物を降ろす作業が1回で済む
- 1件目と2件目の引越しの間に待機時間がない
つまり、2件別々に作業をするのに比べて効率がいいんです。だから料金を安く設定できるというわけですね。
2人同時に引越すための条件
ただし、立ち寄りプランがある業者であっても、引越しの条件によっては割引してもらえないことがあります。
それは、2件をまとめても効率よく作業ができない場合です。
- 2ヵ所の距離が遠すぎる
- 新居が2ヵ所の中間地点にある
- 2人別々に時間指定したい
2ヵ所の距離が遠すぎる

片方の家が極端に新居から遠い場合、移動だけで時間がかかってしまいます。
渋滞が発生する可能性もあるので、移動時間が読みづらく引越し業者のスケジューリングが難しくなるのです。
そういう時は移動時間が前後しても影響が出ないよう、「遠いほうの家は前日、近いほうの家は翌日にして、時間はフリーで構わない」としておくと交渉しやすいです。
目安として50km以上の距離があるなら、2日に分けたほうがいいかもしれません。

東京駅から50kmというと、大宮(埼玉県)や新横浜(神奈川県)くらいの距離!
新居が2ヵ所の中間地点にある

新居から見て2ヵ所とも同じ方向にあれば、トラックは効率よく移動できますよね。
ですが、上の図のように新居を挟む形だと、立ち寄るために回り道をしないといけません。
結果として運賃が高くなってしまうので、2件別々の料金とあまり差がつけられないのです。
2人別々に時間指定したい

立ち寄りプランを利用するなら時間指定ナシが基本です。
なぜなら指定すると業者側のスケジュールが立てづらくなるからです。
1件目だけならまだしも、2人とも別々の時間を指定すると、業者は効率的な動きができなくなります。
たとえば1件目を「午前中」、2件目を「16時以降開始」で指定した場合、1件目が早く積み終わったら待機時間が発生します。
多忙なカップルだと予定調整が難しいかもしれませんが、引越しのために丸一日予定を空けておくことをおすすめします。
引越しを同時にするメリット・デメリット
立ち寄りプランなどを利用した場合のメリットとデメリットを把握しておきましょう。
- 割引交渉がしやすい
- 1日で引越しが完了する
ショッピングでも「2つ買うから安くしてよ!」という交渉は成功しやすいですよね。
それと同じで、1社に2件まとめて依頼すれば割引してくれる可能性が高まります。
特に上記の条件がそろっていれば、業者としてもトラック1台で効率よく作業できるのでwin-winです。
- 2人の予定を合わせる必要がある
- 手配する人に負担がかかりがち
2人同時の引越しだと、見積もりや価格交渉など業者とのやりとりを一方が担当することになり、負担が偏ります。
また、相手の荷物もきちんと把握していないと正しくプランニングできないので、密なコミュニケーションが大切になります。

ちなみに私たちは大失敗して、トラックに荷物が積みきれなくなりました……。
2人同時の引越し費用の見積もりを取る方法
業者のサイトに「立ち寄りプラン」や「カップルプラン」の表記がなくても、2人同時の引越しを見積もってもらうことはできます。
少しでも料金を抑えるために、上手な見積もりの取り方と交渉術を3ステップで解説します。
- 2人分の荷物で一括見積り
- 3社に立ち寄りプランの詳細を相談
- 価格交渉して値引きしてもらう
STEP1. 2人分の荷物で一括見積り
引越し予定の1ヶ月前くらいにネットで一括見積もりをします。
サイトによっては業者からどんどん連絡がきたりして面倒なことになるので、有名な大手サイトがおすすめです。
ここでは有名な「引越し侍」の画面で説明しますね。
まず下のバナーをクリックして見積もりサイトに移動します。

下の画像のページが開きます。

①現住所の郵便番号
➡2ヵ所のうち「新居から遠いほう」を入力
②引越し先の都道府県
➡新居がある都道府県を選択
③引越タイプ
➡「家族」を選択
「無料見積もりスタート」のボタンをクリックします。
この段階では立ち寄りについて触れなくていいです。通常の引越しのつもりで入力を進めればOK。

「現在のお住まい」は、2ヵ所のうち「新居から遠いほう」の情報を入力してください。
エレベーターの有無などは任意となっていますが、見積もり額に関わるので入力しましょう。

フォームにしたがって入力を進めます。
安く済ませたいなら希望時間は「いつでも」がおすすめです。
お引越し人数は「2人」にします。

荷物情報の入力画面が現れます。
ここに、自分とパートナー合わせた2人分の荷物を入力してください。

ページを下にスクロールして「見積もり完了&相場を見る」をクリックします。
相場と業者候補が表示されます。あとは連絡を待てばOKです。
STEP2. 3社に立ち寄りプランの詳細を相談
基本的には即日〜翌日に、選んだ業者から連絡があります。
私は電話が嫌いでかかってきても出ないので、メールが来た業者のみを候補にしました。
この段階では正確な見積もりは出ません。あくまで概算です。
「〇〇様の内容なら23,000円〜!」
「最安値42,500円からご案内します!」
みたいな案内があります。
この概算やメールの雰囲気で「よさそうな会社」を3社選び、詳細を相談します。
ここで「2ヵ所から引越したいのですが、まとめてお願いできますか?」と聞きましょう。
- 立ち寄り希望であること
- 2件目の住所・階数(エレベーター有無)・間取り
などの追加情報を伝えて、正確な見積もりを出してもらいます。
メールでも電話でもどっちでもいいですが、最終的な金額はメールで送ってもらうのがおすすめです。口頭だと勘違いして後々トラブルになることがあるので。
STEP3. 価格交渉して値引きしてもらう
最終段階です。あと一息がんばりましょう!
3社から正確な見積もりが出たら、価格交渉をします。
たとえば見積もりが次のような結果だったとします。
A社:10,000円
B社:15,000円
C社:20,000円
2番目に見積もりが安かったB社に連絡し、次のように質問します。

実は相見積もりを取ってまして、A社さんから10,000円でご提案いただいているんですけど、それ以下は無理ですよね?
B社からもっと安い料金を提示してもらえたら、今度は最初に一番安かったA社に連絡します。

B社さんが9,000円でやってくれるそうなんですけど、それ以下は無理ですよね?
こんな感じで繰り返して限界まで下げてもらいます。
「日にちをずらせば安くできます」とか「料金は下げられないけどダンボールをサービスします」とか言われることもあるので、内容によって検討してください。
最終的に「うちではこれが限界です!!」と言われた料金で契約を進めましょう。

引越し屋さん同士で競争してもらうのがコツ!
▼同棲生活全般の節約方法はこちら
同棲の引越し費用は賢く見積もりを取れば節約できる!

この記事のポイントをおさらいしましょう。
- 同棲の引越しは2人同時にできる
- 引越しをまとめると安くなる理由
- 2人同時に引越すための条件
- 引越しを同時にするメリット・デメリット
- 2人同時の引越しの見積もりを取る方法
- STEP1. 2人分の荷物で一括見積り
- STEP2. 3社に立ち寄りプランの詳細を相談
- STEP3. 価格交渉して値引きしてもらう
- まとめ:同棲の引越し費用は賢く見積もりを取れば節約できる!
基本的に引越しは2件まとめたほうがお得です。
ただし条件によっては難しいこともあるので、契約前に業者さんとよく相談しましょう。
引越し料金は、この記事で紹介した流れで交渉すれば必ず下げられます。
これまで10回引越ししましたが、毎回最初の見積もりより安く契約できています。

同棲を始める時の引越しも2人分で3万円以内に収められた!
もちろん料金だけでなくサービス内容も重要なので、引越し業者はよく吟味することをおすすめします。
ひとつひとつ業者に連絡するのは大変なので、まず一括で見積もりを取ると手間が省けますよ。
▼同棲準備の流れが知りたい時はこちらの記事をチェック
▼引越しの手配と同時進行で、新生活に必要なものもそろえておきましょう!